水道専門用語収録リスト:沈でん池・貯水塔

さいたま水道

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沈でん池
水道や排水処理で濁りを下げる工程として用いられ水中の浮遊物質や固形物を重力で沈めて分離します。そのため後段のろ過や消毒の負荷が下がり水質の安定にもつながります。
機能と原理
・浮遊粒子や汚染物質を沈めて分離する施設です。そのうえで水の流れが速いと沈降が進みにくいので流入量の変化と濁りの推移を確認します。
・流入した水は池内で流速を落として滞留し粒子が重力で底に沈みます。ただし短絡流や巻き上がりが起きると分離が甘くなるため整流の状態や排泥の状況を点検します。
種類
・一次沈殿池;砂や大きな粒子など粗大物を先に沈めます。ただし砂が多い運転では底部に堆積して容量が減るので排泥計画を見直します。
・二次沈殿池;一次で残る微細物を分離して放流水の濁りを下げます。一方で汚泥が巻き上がると水質が戻るので越流部や掻き寄せ機の状態を確認します。
・圧力式沈殿池;圧力を利用して分離を促進する方式です。そのため装置を小さくできる反面で圧力変動や空気混入があると挙動が乱れやすいので計器値と運転音を見ます。
設計と構造
・深さのあるタンクや槽として造られ長方形や円形が多いです。また滞留時間や表面積が性能に関わるので設計条件が変わると処理量の余裕も変わります。
・沈降を助けるため流入部の整流板や越流せきなどで水の動きを整えます。ただし偏流が続くと片寄り堆積や短絡が起きるので点検時は流れ模様も観察します。
利用分野
・水処理プラント;浄水の前段で濁りを下げる工程として用い飲用水供給に適した水質へ近づけます。そのうえで凝集剤の条件が合うと微細粒子の除去が安定します。
・下水処理;排水から固形物を取り除き後段の生物処理の負荷を減らします。一方で油脂が多い時は浮上物が増えやすいので清掃計画と汚泥搬出を早めに検討します。

沈でん池は水質改善と固形物分離の要になる工程です。そのうえで濁りが抜けない時や排泥が追い付かない時は設備の状態を点検し水道業者へ相談すると原因特定が進みます。



貯水塔
給水のピークや停電や災害に備える場面では水を高所に貯留して圧力を確保します。その役割を担う構造物が貯水塔(ちょすいとう)で通常の給水を支え非常時の予備水にもなります。
目的と機能
・水貯留と供給;一定量の水をため需要が高い時間帯でも供給の落ち込みを抑えます。ただし水位変動が大きい時は流入制御や配水量の変化を確認します。
・水圧の維持;高所からの落差で地域の水圧を支えます。そのため圧力低下が続く時は配水管の漏水や弁の閉塞や塔内水位の低下を疑います。
構造と設計
・タンク構造;円筒状や角柱状のタンクが多く鉄筋コンクリートや鋼製で造られます。また腐食対策や耐震設計が寿命に直結するため点検記録が重要です。
・高さ;高い位置に設けて落差を利用しポンプ停止時でも一定の供給を助けます。ただし標高差が小さい地域では圧力が不足しやすいので減圧弁や増圧設備との組合せを検討します。
・消毒設備;水の安全性を保つため消毒設備が備わることがあります。一方で滞留時間が長いと水質が変化しやすいので水の入れ替え運用と水質測定を行います。
利点
・安定した給水;ピーク時や復旧時の変動を吸収し住民や産業への影響を抑えます。そのうえで圧力が安定すると漏水の兆候把握や機器保護にもつながります。
・緊急時への対応;災害時に貯留水を使えるため初動の生活用水を確保しやすくなります。ただし配水管の損傷があると供給できないので止水弁操作や給水栓位置の確認も重要です。
利用分野
・都市部;住宅地や商業地や工業地域で需要変動をならす目的で用いられます。また停電対策や火災時の水量確保として位置付けられる場合もあります。
・地方自治体;自治体や地域社会が保有して運営し水質管理や点検計画を整えます。そのため水位計の異常や外観の亀裂や漏れが見える時は早めに担当へ連絡します。

貯水塔は安定給水と非常時の備えを支える重要設備です。ただし水圧低下や濁りや漏水の兆候が出た時は配水管側の影響もあるので状況を整理して水道業者へ相談します。


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