水道専門用語収録リスト:浮き屋根式タンク

さいたま水道

収録用語一覧

浮き屋根式タンク
水道施設や給水システムで水の貯蔵と保管に用いられるタンクの一種で浮き屋根と呼ばれる屋根構造を備え水面の変動に追従します。そのため外気との接触を抑えたい貯水で採用されます。

構造と仕組み
タンク内の水面に浮き屋根と呼ばれる浮体があり水位の上下に合わせて浮き沈みします。また屋根が水面を覆うことで外気との接触を制限し蒸発の抑制や落下物の混入低減につながります。
目的と利点
a.蒸発の抑制;浮き屋根が水面を覆うことで蒸発を抑え貯水量の無駄を減らします。そのうえで水温変化の影響を受けにくくし運用の安定にも寄与します。
b.水質の保護;外部からの異物の侵入を抑え水面へのほこりや虫などの混入を減らします。また外気接触が減ることで藻類発生や臭気の要因を抑える運用にもつながります。
c.メンテナンスの容易化;屋根が水面と一緒に動くため内部点検の計画が立てやすく清掃や部材交換の手順も整理しやすくなります。ただしシール部やガイド部は点検対象になり劣化の見落としに注意します。
使用場所
a.飲料水貯蔵;飲料水の貯蔵施設として使用され品質を保ちやすい運用が期待されます。また点検時は濁りや臭気や沈殿の有無も合わせて確認します。
b.工業用水貯蔵;工業施設や農業用途などで水の貯蔵と保管に利用されます。そのため使用条件に合わせて内面処理や防食の考え方も重要になります。
設計と運用
a.浮き屋根は適切な浮力を持つように設計され水位変動に応じて円滑に浮沈することが重要です。また偏荷重が出ると引っ掛かりや傾きの原因になるため運用中の挙動も見ます。
b.タンク全体は耐久性や耐候性を考慮して材料が選ばれ一般的にはコンクリートや鋼鉄が用いられます。そのうえで腐食や塗膜劣化が進むと漏えいや水質影響につながるため点検計画を持ちます。

浮き屋根式タンクは効率的な水の貯蔵と保管を支える仕組みであり適切な設計と運用により水資源の有効利用に貢献します。また日常点検で異常の兆候を拾うと修繕範囲を抑えやすくなります。

浮き屋根式タンクの管理について
管理では蒸発抑制と水質保護を狙い屋根の昇降が滑らかかを定期的に確認します。そのうえでガイドレールやシール部の摩耗や変形や異常摩擦を点検し劣化が見られる時は補修や交換を検討します。シール部の不具合は外気の巻き込みや異物混入のきっかけになりやすく状態維持が重要です。また温度変化や水位変動で屋根の浮力条件が変わるため傾きや引っ掛かりがないかも確認します。屋根上に雨水が溜まると重量が増えて動作を妨げることがあるので排水ポンプやドレン配管の点検と清掃を行います。貯水の品質管理として濁りや臭気の変化を監視し必要に応じて清掃やフィルター管理も実施します。タンク本体は内外面の腐食対策として塗装や防食処理の状態を点検し漏えいや構造劣化の予防につなげます。警報や監視設備を整備して異常時の連絡と初動が遅れない体制を取ることで安全運用と長寿命化が期待できます。


水道の総合サポート受付
copyright©2019 さいたま水道修理隊 all rights reserved.